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アルフレッド・アドラー(1870〜1937)が創始した最も歴史のある深層心理学の一つです。アドラーは、人は誰でもその人にとって困難な状況に陥ると劣等感を感じるが、その劣等感を克服しようとして独自に設定した優越目標の実現に向けて行動するのだと説いています。ただ、その行動が社会的にも有益な作用をもたらすのであればよいのだが、しばしば周囲の人々にとって役に立たないあるいは有害な作用をもたらし、結果として周囲の人々との軋轢を生み葛藤をもたらすことがあるとも説いています。アドラーの心理療法は、人が無意識的に優越目標を目指す生き方をしている結果、周囲の人たちとうまくいかなくなっていることに、対話を通じて気づいてもらうことで、周囲の人と仲良く暮らせる方向に軌道修正するというものでした。
軍医として第一次世界大戦に参加したアドラーは悲惨な戦争体験から、このような戦争を二度と起こさないために、除隊後は、若い世代の、子どもの教育こそがカギであると、それまでの凄腕カリスマ心理療法家から情熱的なアドラー心理学の教育者に変貌し、自分のことだけを考えるのではなく、みんなにとってもよくなるように考えて、協力的に貢献的に行動できる人になるために必要な「共同体感覚」の育成を目指して、世界各国で精力的に講演旅行を続け、最後もスコットランドのアバディーンでの講演旅行中に心臓発作で亡くなったのでした。
日本では1980年代に野田俊作(1948〜2020)がシカゴのアルフレッド・アドラー研究所に留学して学び、帰国後日本アドラー心理学会を起ち上げ、後進を育成しアドラー心理学を伝承普及させてきました。アドラー心理学を学び実践する人をアドレリアンと言うことがありますが、日本のほとんどのアドレリアンは野田俊作先生の直接あるいは間接的な弟子筋にあると言えると思います。野田俊作先生は、アドラー先生の弟子であるルドルフ・ドライカース先生、その弟子であるバーナード・シャルマン先生の弟子にあたります。野田俊作先生の業績は数え切れないと思うのですが、中でも「エピソード分析」という日本語話者が日本語で考えて完遂することのできる、アドラー心理学カウンセリングの方法を開発されたことは、偉大なありがたいことだと感謝の念に堪えません。おかげで、鍵野もアドラー心理学を日本語で相談に来られた方と一緒に考えることができるようになりました。
人は共同体感覚をもって協力的に暮らすことで幸せになれます。人が不幸なのは、共同体感覚なしに自分さえよければと競合的に暮らしているからであって、そこに気づいて具体的にどうしたら協力的に暮らせるかがわかるように、そしてそれを実行できるように、一緒に考えてお手伝いするための心理学がアドラー心理学です。
協力的に暮らすなんて、この競争社会でそんなの無理!って思われる方もいらしゃるかもしれませんね。かく言う私もそうでした。いい大学に入って、いい会社に入って、見栄えのする資格を取って、いいポジションを得て…という典型的な現代人でした。競争につぐ競争…勝ったところで嬉しいより一瞬ホッとするだけで、すぐに走りださなければと…、のんびりしていては追い越される、誰かに言われたわけでもないのに、いつも必死でもがいて苦しんでいました。苦しんでいるのがわからないくらいに、誰でもそんなものだと… 本当は不幸なのを刺激で興奮でごまかして暮らしていたんですね。ところが、アドラー心理学に出会えて、先生方や先輩方からカウンセリングをしていただいて、変わりました、変われました。アドラー先生は、誰にでも協力的に幸せに暮らすための共同体感覚のタネはあるとおっしゃいました。そのタネをタネのままにして、毎日を不安と焦り、恐れと怒り、憎しみや嫉妬、悲しみや落ち込みで暮らしていくのか、そのタネを育てて花を咲かせ、落ち着いて穏やかににこやかに自分にできるだけのことをして安心して、周りの人と仲良く幸せに暮らしていけるのかは、私たち自身がどう決断してどう行動するかにかかっています。あなたの幸せのタネを育むお手伝いをする準備はできています。どうぞ鍵野の家にいらしてください。まずはお電話かメールをお待ちしています。
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